大人の人見知りは、子どもの時の人見知りと言うんですというお話を前回しました。
子どもの人見知りは「見知らぬ人に対しての恐れ」ですが、大人の人見知りは「周りの評価からくる不安」なんですよね。
まだ見ていない方はこちらをどうぞ。
大人の「人見知り」原因は親のせい?人見知りに潜む「自己評価」のワナ
そして、大人の人見知りは親からの影響によっても生まれて、「自己評価の低い」人が人見知りしやすい傾向があります。
これからの長い人生、仕事でも成功したいし、恋愛も成就したい。だからなんとか人見知りを克服したいですよね。
でもここで気をつけてほしいことが一つあります。
それは、「克服しよう」と意気込んで無理に自分を変えようとすること。
心をオープンにしようと無理に違う自分を演じるのではなく、コツコツ取り組み自分と向き合うことが大切です。
そうすることで、自然と心をオープンにできることが増えていきます。
「今まで頑張ってきたけどうまくいかない」
「人見知りを克服したいけど何をすればいいかわからない」
そんなあなたのために、大人の人見知りが無理なく自然と変わっていく秘訣を伝えていきます。ではさっそく見ていきましょう。
目次
大人の人見知りは克服できる?
まず何度も伝えたいことですが、日本人は他の国の人に比べて「人見知りしやすい」国民性を持っています。
私たちはお店に行くと、色々なところで日本人の良さを見つけることができます。
接客対応がとても丁寧で、気遣いや心配りが行き届いてますし、商品やサービスに妥協せずよりよいものを提供しようとします。
そんな国民性を持つ日本人ですから、必然的に周りからどう思われているか、その評価に敏感なのです。
したがって、日本人にとって「人見知り」というのは当たり前のものであり、その控えめな振舞いが日本人らしさでもあるのです。
そのせいか、アメリカ人の68%が不安が強いタイプというのに対し、日本人はなんと98.3%!という研究結果もあります。
大人の人見知りは、人づきあいをしていくうえでとても面倒で邪魔なものだと感じるかもしれません。
ですが、あなたの人見知りという資質を克服しようと邪魔者扱いすればするほど、克服できない自分に落ち込んでしまいます。
日本人は人見知りしやすいということを受け入れて、人見知りとうまく付き合いながら克服していくようにしましょう。
人見知りの人は自分に意識が向きすぎている
では、人見知りをどのようにして克服していけばいいのでしょうか?
そのヒントは、意識の向け方にあります。
大人の人見知りで感じる感情は「不安」でした。不安を感じること自体は避けられないのですが、人見知りをする人は、意識の向け方が偏ってしまっているのです。
人見知りの人は、周りからどう思われているか、自分の本性を見透かされているのではないかということばかり気にしてしまっています。
でもそれは、長い間に染みついてしまったクセなんです。自意識過剰に陥ってしまっているのです。
ですので、人見知りの時に感じる不安をなんとかしようとするのではなく、自分の内側に向いてしまった意識の方向を変えてあげることが大切です。
大人の人見知りの克服方法1:「意識を外に向ける」
人見知りの人は、まず、意識を外に向けることから始めてみます。
例えば、知らない場所に行った時をイメージしてみてください。親しい人はいないし、慣れない環境でとまどっている姿が想像できると思います。
周りがよく見えず、自分の世界の中にこもりがちな状態。
そんな時に、意識して周りにあるものを確認して、「意識を外に向ける」作業をしていきます。
具体的には、主に見えるもの・聴こえるものを心の中で一つずつ口に出して言うのです。
例えば、テーブルが見える、とか、外で車の音が聴こえるとか、そういったあなたが気になるものをピックアップしていくのです。
人見知りになっている状態では、意外と外の世界を認識できていません。
例えば、自分のいる場所の床の模様や素材を見てみてください。
そこは、視界の中に入っていて「見えて」はいるけれど、認識するまでは至っていないのではないでしょうか?
そこで、積極的に意識を外に向けて、「見えているだけ」のものを認識レベルまで持っていきます。
これだけで、周囲の不安がおさまり、自分の世界から抜け出すことができます。
大人の人見知りの克服方法2:「感情をただ感じる」
人見知り2つ目の克服方法は、「感情をただ感じる」ことです。
人見知り状態の時に感じる「緊張や不安」という感情は、誰でも感じたくありません。できれば感じないように避けたいところです。
そんな避けてしまいたいネガティブな感情をしっかり感じ取るのです。
コツは、感情に巻き込まれないこと。私=感情のように、緊張や不安の感情と一体化してしまうとかなり苦しくなるので、感情は私の一部分だととらえるようにします。
「私は不安を感じているんだ」と客観的に見ることで、不安との感情から距離を取ることができます。
そして「でも、大丈夫」と言ってあげるとさらに効果的。感情を感じることを怖がらなくなれば、人見知りに対する不安も減っていきます。
緊張や不安のせいで、私はダメなんだと決めつけることが多い人見知り。感情を鎮めることで、その間違った認識を緩めていきましょう。
大人の人見知りの克服方法3:「小さな成功体験を積み重ねる」
人見知りを感じた時に、先ほどの1・2の方法を試して少しずつその場をしのげるようになってきたら、今度は自己評価の底上げをしていきましょう。
人見知りの克服に一番大切なのは、行動すること。人見知りする人は「自己評価が低い」、つまり自分に自信がなく、価値のない存在だと思っています。
自信を回復させ、自己評価を高めていくために必要なのは、「小さな」成功体験です。
あなたがやろうとおもってできなかったこと、なんでもいいです。ほんの些細なことでもかまいません。それをしっかり達成していくのです。
今まで行ったことなかったお店に行ってみたり、慣れない人に対して少しでもいいから雑談してみたり、そんなことでいいのです。
そしてそれが出来たら、自分用のノートに書き込み、自分で自分をほめてあげましょう。何かささやかなご褒美をかってあげるのもいいですね。
そんな風に、小さな成功体験を積み重ねていくと、いつの間にか周りの評価がそれほど気にならなくなります。
自分で自分を受け入れられることが人見知りの最終目標
これらの方法を継続して行うことにより、ささいなことで不安にならず、気持ちが安定してきます。
そして小さな行動を積み重ねることによって、自己評価が高まるとともに周りの人から自然と評価されるようになります。
そうすればしめたもの。今まで歪んでいた自己イメージが変わり、「私には価値がある」「私は受け入れられている」と感じるようになります。
心が自然とオープンになり、人見知りに対して気になることが減っていきます。
「自分はこれでいいんだ」そう思えることが人見知りの最終目標。少しずつでいいから、ちょっとでもいいから一つ行動に移してみてください。
小さい頃に親から影響を受けた方は…、そちらのケアも忘れずに。
今回はココまで。お読みいただきありがとうございました。
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