感情ってどうやって生まれるの?ー脳の仕組みと発生のメカニズムを簡単解説!

私たちにとって感情は身近なものです。そんな身近なものに関わらず、その感情が起きるメカニズムを教えてもらったことは今までなかったとは思いませんか?

脳のメカニズムを知ることで、どんな要素が感情の発生に絡んでいるかということを論理的に理解することができるようになります。

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感情が発生する脳のメカニズム

脳のメカニズムと「ビリーフ」

感情が起こるメカニズムでまず知っておきたいのは「ビリーフ」です。というのも、感情が発生する大元はビリーフなんです。ちなみに日本語では「信念」や「思い込み」と訳されます。

ではもう少し噛み砕いてみましょう。私たちは知らず知らずのうちに信じていることがたくさんあります。これはイスだ。これはペンだ。そんなことは考えなくても当たり前のように私たちは判断することができます。

けれども想像してみてください。仮に石器時代の人類がタイムスリップして来たら、イスやペンを見た時警戒するでしょう。これは何だろうか?何に使うのか?私たちがイスに腰を下ろしてくださいと促しても、なかなか応じることはできません。

これは、私たちがこれがイスだと信じることができているから、これがイスだと思い込んでいるから座ることができるのです。

この例は、私たち人類のほぼすべてが信じ込んでいる「ビリーフ」ですが、ここでいう「ビリーフ」は一般的にその人が信じ込んでいる考え方のことを指します。「私はこういう人間だ」「世界はこうなっている」という、個々人が強く信じて疑うことのない固定的な考えのことで、日常の様々な行動の判断基準となります。

感情を生み出す「ビリーフ」の種類

行動基準に関するもの

行動基準とは、私たちの行動を制限している「~すべきだ」あるいは「~してはいけない」といった考え方のことです。

  • 親は大切にすべきだ
  • 約束は守らないといけない
  • 上下関係を守るべきだ

※行動基準は、幼少期の頃から形成されます。主に親からのしつけや、みずから傷ついた体験からくることが多いです。

自己認識に関するもの

自己認識とは、自分自身をどうとらえているかという認識のパターンです。プラスにとらえるものもマイナスにとらえているものもあります。

  • 困ったら誰かが助けてくれる
  • 私は嫌われて当然だ
  • 私はひとりぼっちだ
  • 努力すれば大抵のことはできる

このように、私たち一人一人が自分の世界観を持ち、その世界観の中で物事を判断しています。またそのビリーフは過去の記憶と深く関係しています。これらは脳の前頭前野にあるビリーフシステム(認識パターンの組み合わせ)と側頭葉にある記憶とによって成り立っています。

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感情が発生する脳の情報処理のプロセスと仕組み

次に、脳でどのような情報処理が行われているかを見ていきましょう。多くの場合、感情には脳の古い部分である「大脳辺縁系」にある扁桃体と、そこにくっついている海馬が深くかかわっています。

扁桃体の役割

扁桃体(へんとうたい)は脳の神経細胞の集合体で、脳の中央、1.5cmほどの大きさです。

  • 記憶を強化し、感情を増幅させる
  • ビリーフシステム(認識パターン)と照合し、外界からの情報を評価する
  • 危機(不安)を感じるとストレスホルモンを分泌し、敵から素早く逃げられる

情動の発電装置とも呼ばれ、視覚、味覚、聴覚などの情報をもとに快・不快を判断します。あまりにストレスを受けすぎるとここが働きすぎてしまい、うつ病にもつながります。

海馬の役割

海馬(かいば)は記憶に関する脳細胞で、タツノオトシゴのような形をしており、扁桃体とつながって連携をとっています。

  • コンピュータのメモリのように、短期記憶の一時保存を行なう
  • 短期記憶を長期記憶にするため、もしくは長期記憶を引き出すゲートの役割を果たす
  • 外から入ってきた情報を記憶とを照らし合わせ、知っている情報かどうかを判断する

海馬は扁桃体の隣にあり、快・不快の感情を海馬に伝えます。そのため、心を揺さぶるような出来事は、いつまでも心にとどめられてしまいます。感情が大きく動くことほど記憶に残るのはこういった関係からも見て取れますね。

目や耳などを通して脳内に入ってきた情報は、海馬によって側頭葉(長期記憶の保管場所)の記憶と照らし合わされます。

ちなみに、このときの情報は物理的にリアルなものである必要はありません。映画や小説のストーリーでも、頭の中で想像したことでも、現実に起こったことと変わらないくらい臨場感が高ければ脳にとっては同じなのです。

側頭葉の記憶と照らしあわされた情報は、プラスなもの、もしくはマイナスなものとして処理されます。さらに、ビリーフシステムが入っている前頭前野と連携して情報が評価され、様々な感情が生み出されていきます。

外界の情報と自身のビリーフシステムとの差が大きいほど、感情も大きくなり、扁桃体がその感情をさらに増幅させていきます。

感情が発生するメカニズムのまとめ

  • 感情はその人の世界観「ビリーフ」が関係している
  • 外界からの情報を「ビリーフ」や過去の記憶と照合することでプラス・マイナスの評価している
  • 「ビリーフ」との差が大きいと感情が増幅される

脳の仕組みやメカニズムを知ることはそこまで重要ではありませんが、感情は、自身が信じている考え方「ビリーフ」や記憶によって判断されていることをお伝えしました。感情に振り回されてしまう時、こういったことが起きていることを知っていると、向き合い方を考えるキッカケになるのではないでしょうか。

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