これまでの人生、あなたは頑張って頑張って生きてきたと思います。そう、誰しも頑張ってきました。
頑張っているように見える人も頑張ってきたし、頑張っているように見えない人も頑張ってきた。
「自分は頑張っている」と思っている人も頑張ってきたし、「自分は頑張れていない」と思っている人も実は頑張ってきた。
でも、あなたは「もう頑張りたくない」と感じている。ですから、つらいなあと感じた時は、「頑張ること」をやめてみてもいいのではないでしょうか。
この記事では、「もう頑張りたくない」と思っても頑張ることをやめられない人の7つの特徴と心理をご紹介します。
その心の根っこを知ることで、頑張ることをやめるための手がかりがつかめるはずです。
目次
頑張ることをやめられない人の特徴1:子どもの頃から頑張ってきた
あなたと同じように、私も子どもの頃から頑張ってきました。
目に見える形で言えば、
- 「キチンとしよう」
- 「マジメにしよう」
- 「先生の話を聞こう」
とやってきたし、目に見えない形で言えば、
- 「邪魔しないようにしよう」
- 「イヤなことがあっても我慢しよう」
- 「悪いことをしないようにしよう」
という風に今思えばやっていました。
その当時はもちろんわかりませんでしたが、よくわからない生きづらさを抱えていたので、「ただ学校に行くだけでもしんどいのに、大人になって働いたらどれだけつらいんだろう」と、将来の先行きに不安を覚えていたことを思い出しました。
頑張ることをやめられない人は、もう子どもの頃から頑張ってきたのです。
頑張ることをやめられない人の特徴2:頑張ることが好き
「頑張る」という言葉は不思議な言葉です。どうしてかと言うと、いろんな意味にとれるからです。
あなたも、「頑張れ」「頑張ってね」「頑張ってください」と言葉をかけたり、かけられたりすることがありますよね。
でも実際は、目に見えても目に見えていなくても頑張っているんです。
相手を必要以上に追い込むような「頑張れ」はもちろんダメですが、この場合、「もっと努力して!」といった意味でなく、「もう少し前向きな何か」を伝えたい時に使われているのではないでしょうか。
そんな時に、この「頑張る」という言葉が使いやすくて、日本人にとっては自然なんだなあと思います。そしてあなたは頑張ることが本当は好きなんです。
でも今は、頑張りすぎてしんどいだけ。頑張ることを一度やめてみれば、また頑張ることができます。
頑張ることをやめられない人の特徴3:人の気持ちに敏感(すれ違いたくない)
「すれ違い通信」って知っていますか。
ニンテンドーDSで、お互いのゲーム機がすれ違ったときに情報のやり取りを行うもので、ゲーム機も人と同じように、近づけば情報のやり取りを行います。
遠く離れた場所とは違い、近づけば、お互いが反応し合うわけなんですね。
けれども、近づいただけですべてがわかるわけではなく、むしろ別の意味での「すれ違い」が起こったりすることもあります。
今まで一生懸命頑張ってきたのに、親や周りからは「頑張ってない」と思われたり、自分の頑張りがわかってもらえずに、違う期待を持たれてしまったり。
そんな時、全く意に介さずにいられればいいけれども、家族や友達、仕事の上司など、身近な存在に対しては、反発することがあっても心穏やかではいられないことの方が多いと思います。
つまり、「本当はそうではない」とか「もうこれ以上はできない」と思っていても、期待に応えなければというプレッシャーが勝ってしまうわけなんです。
こんな時、意識の上ではそう思っていなくても、なぜ「頑張らなければならない」と思ってしまうのかというと、意識の深いところで、やっぱり人とすれ違いたくないと思っているからなんですよね。
頑張ることをやめられない人は、人の気持ちに敏感。それは「すれ違い」に敏感な方なのです。
頑張ることをやめられない人の特徴3:頑張ってうまくいった経験がある
これは単純にたとえ話なんですが、この前たまたまYoutubeで、過去の年代別ヒット曲を聴いてたんです。
ご存知かと思いますが、1990年代あたりから年を重ねるにつれ、ミリオンヒットがみるみる減っていっています。
CDが売れなくなったのは、時代の変化というか、音楽を聴く環境が変わったのが大きいと思いますが、今までのやり方が通用しなくなるってことは、CDの売り上げ以外にもたくさんありますよね。
昔成功したやり方にしがみついてしまうって話はよく聞いたことがあると思います。
こと「頑張る」に関しても、ミリオンヒットが出づらくなることが起こります。
頑張ることをやめられない人は、頑張ったら認められた、という経験がありました。
そして、この認められたいという気持ちが強いので、現在のミリオンヒットが出づらい現状ではしんどくなります。
頑張ることをやめられない人の特徴4:しつけは厳しいけど、頑張ったら認めてくれた
親や先生、周りの人の言うことに従うことで、無条件に認めてもらえる時代がありました。
本当はやりたくないようなことも、がんばったら、認めてくれたりほめてくれた。そういう風に教育やしつけはできています。
なぜなら、子どもは、感情や欲求に流されやすいし、これから生きていく上で、少々の苦難にぶち当たっても乗り越えていける免疫をつけることも必要です。
それに、「地道な努力が実を結ぶ」ということも知ってもらいたい。
今まで社会の中で生きてきたわけですから、程度の差はあるにせよ、「頑張る」という経験をしながら、私たちは成長してきました。
頑張ったら認めてくれた、そのしつけを破ることは、頑張ることをやめられない人にとってはしんどいのです。
頑張ることをやめられない人の特徴5:自分を変えることに不安がある
でも、当然ながら、大人になるにつれてやり方は変わっていきます。
今までうまくいっていた「頑張る」が通用しなくなる人が出てきてしまいます。
- 自信をなくしてしまう
- つらくなって耐えられない
そんな人にとっては、頑張ることをやめたいんだけれど、でも、そんな自分を変えられない。そんなジレンマに陥ってしまっています。
頑張ることをやめようと思っても頑張ることをやめられないのは、自分を変えることに対して漠然とした不安を感じているからなんです。
頑張ることをやめられない人の特徴6:他人はOK、でも自分はNG
不思議なことに、頑張れば頑張るほど、それをゆるめてしまったときの不安は大きくなります。
今までこれくらい普通にやっていたのに、いざゆるめてしまうと怠けているように思われてしまう。もしかしたら叱られてしまうかもしれない。
そんな風に、「自分で自分を常に見張っている」そんな状態が生まれます。
- 他の人はそれほど頑張っていなくてもOK。
- でも自分は頑張っていないとNG。
頑張れば頑張るほど、そんな状態に陥ります。
頑張ることをやめられない人の特徴7:過去を手放すことができない
頭でわかっていても、そのことが受け入れられないのは当然なんです。
今まで自分を支えてきたやり方、それは頭で行ってきたのではなく、期待に応えようとする純粋な「子ども心」が行なってきてくれていて、それは今も生き続けているからです。
ですから、自分がNGであると思っている以上は、頑張るのをやめるようとすると強烈な反発に遭ってしまいます。
でも考えてみてください。
他人がOKであるならば、あなたの子ども心も、あなたから見れば他人なわけで、OKなはずです。
子ども心が批判にさらされそうになってしまったとしても、どうか守ってあげてください。
まとめ:置かれた場所で咲けなかったとしても
- 頑張ることをやめられない人の特徴1:子どもの頃から頑張ってきた
- 頑張ることをやめられない人の特徴2:頑張ることが好き
- 頑張ることをやめられない人の特徴3:頑張ってうまくいった経験がある
- 頑張ることをやめられない人の特徴4:しつけは厳しいけど、頑張ったら認めてくれた
- 頑張ることをやめられない人の特徴5:自分を変えることに不安がある
- 頑張ることをやめられない人の特徴6:他人はOK、でも自分はNG
- 頑張ることをやめられない人の特徴7:過去を手放すことができない
頑張っても頑張っても、認められなかったり、うまくいかなかったりすることはあります。もちろん、そんな状態でもじっと耐えていれば、いつか花が咲くことがあるかもしれません。
けれども、置かれた場所が、あなたの成長に合った土壌かどうかは、実際に育ててみないとわからないのです。
「頑張り」が肥やしとならない場合もあるのです。
あなたは植物と違って足があるのですから、また別の場所で根を張ってもいいのです。そしてもちろん、頑張ることから解放されて、別のやり方を見出しても大丈夫なんです。
「世界に一つだけの花」にもある通り、その花を咲かせることだけに一生懸命になればいいんです。
「もう頑張りたくない」と思ったら、頑張りすぎていないかどうか、あなたの心を見直す機会を持ってみてください。
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