一度始めたら何度もやりたくなるのが「大富豪」。
なぜ多くの人が大富豪にハマってしまうのかというと、大富豪はうまい人がずっと勝ち続けるわけではないという「運」的要素と、それでいて適度に頭を使うという「戦略」的要素といったゲームバランスがとてもいいからなんです。
ですから、初めての人でもカードの巡り合わせがよければ大富豪になれるチャンスは十分あるんですが、ただ、せっかくいいカードを持っていても間違った使い方をしてしまえばそれも台無しとなります。
逆に言えば、あまりよくないカードであってもコツを知っていれば高確率で勝てるし、みんなの注目を浴びることができます。
今回はルールを習いたての人のために、他の人には教えたくない、大富豪で勝つためのコツと必勝法をお伝えしていきます。
一度勝ち方がわかれば、もっと大富豪が楽しくなること間違いなしです!それではさっそく見ていきましょう!
目次
大富豪の勝ち方で一番大切なことは何ですか?
「大富豪で一番大切なことは何ですか?」と聞かれたらあなたはどう答えるでしょうか?
おそらく多くの人が「出すカードの順番」や「カードの残し方」と答えると思います。
もちろんそれは間違ってないしとっても大切なことなんですが、大富豪で「勝つ」ということを考えれば、まずは大富豪の勝利の大前提を知っておかなければなりません。
大富豪の勝利の大前提
大富豪の勝利の大前提とは「相手よりも早くカードを減らすこと」。なんだそんなことか、と思うかもしれませんが、なかなか勝てない人はこの勝利の大前提を無視してしまっているのです。
それは具体的にどういったことかというと、
- 自分の出したいタイミングで出そうとする
- パスを多用して守りに入ろうとする
- 強いカードの出し惜しみをする
といった、勝利の大前提を外した行為を知らず知らずのうちにやってしまっているのです。では、相手よりも早くカードを減らすためにはどうすればいいのでしょうか?
相手に「パス」させることが大富豪の勝ち方
大富豪は一人一人同じ数だけ順番が回ってきますよね。でもなぜ早い人と遅い人との差ができるのかというと、それは「パス」をするからです。
つまり、早くカードを減らすためには、「自分はカードを出して、相手にはパスをさせる」ことが必要になってきます。
もうすこし言い方を変えてわかりやすくすると、「相手にカードを出させずに、自分がカードを出せるようにする」ということを多く行えばいいわけです。
相手に「パス」させることが大富豪の勝ち方。その時に一番効果的な方法とはいったい何でしょうか?
大富豪の必勝法は、自分が親であり続けること
大富豪はゲームの始まりこそ、ジャンケンで勝った人や一番ビリだった人などがカードを最初に出しますが、それ以降は、全員がパスしたカードを出した人が親となり、次のターンで最初にカードを出すことができます。
すなわち、自分が親であり続けることが大富豪の必勝法。必ずしもすべてとは限りませんが、大富豪が強い人は、かなりの確率で自分が親となっています。
では、自分が親になるためにはどうすればよいのでしょうか?ここでようやく「カードの出し方」が重要になってきます。
「90%勝てるカードを吟味する」ことが大富豪で勝つコツ
大富豪の必勝法が「自分が親であり続けること」ですから、「カードの出し方」で重要なのは「90%勝てるカードを吟味する」ということです。
例えばそれに該当するカードと言えば、次のようなカードが挙げられます。
- 「2」のカード
- 「8」のカード(8切りルール適用時)
- 「ジョーカー」のカード
- 3枚同時に出せるカード
- 2枚同時に出せる「Q」「K」「A」など
ここで「絶対」ではなく「90%」と言ったのは、絶対勝てるのは
- 「2」が2枚以上
- 「8」のカード
- 「ジョーカー」※スぺ3返しは除く
とかなり数が限られてくるからです。そんなにカードの巡りがいいことは多くないし、大富豪でない限りはできるだけ確率の高いものに狙いを絞って出していく必要があるからです。
手持ちがあまりに弱ければ、80%勝てるカードに確率を引き下げたり、その回は潔く勝つことを諦め、強いカードが減ってきた終盤に勝負に出れば、手持ちのカードが弱くても親になることができます。
大貧民の場合は、革命を狙うのもいいですね。
とにもかくにも、親になることを前提においてカードの出し方を選んでいくことが大富豪のコツであると言えます。
大富豪の基本ルールについてはこちらをどうぞ。
大富豪でやってはいけないカードの出し方
以上のことを踏まえてカードを出していけば、大方失敗することはなくなりますが、それでも間違ったカードの出し方をして、負けてしまうことがあります。
大富豪であれば、一位でなければ都落ちしてしまうのでなおさら注意が必要ですね。今度は逆に、やっていけないカードの出し方を見ていきましょう。
ペアを崩す
3枚・2枚同時に出せるのに、出せるからと言って1枚で出す、これは一番やってはいけません。数字が弱くても、3枚同時であればかなりの高確率で自分が親になることができるからです。
3枚出しの効果的な使い方は、「2」や「8」などで一度主導権をとってから3枚出しをすれば、「5」あたりの弱いカードでも自分のタイミングで出すことができます。
90%勝てるカードを早々と使い切る
大富豪において意味のないパスは厳禁ですが、ついつい張り合って、自分が親になれる可能性のあるカードを使い切ってしまうと破滅の恐れがあります。
自分のカードが弱すぎたら、90%勝てるカードは最後の切り札として取っておくのが賢明です。ただ、ゲーム終盤には相手のカードも弱くなるので、タイミングを見計らって出しましょう。
強いカードを残そうとする
大富豪の初心者でよくありがちなのが、「もったいないから」といって強いカードを残してしまう行為。
こういう人は、出せるカードで一番弱いカードばかり出すので、最後まで強いカードをコレクションしてしまい、たいていドベ合戦になってようやく「2」や「ジョーカー」を出してきます。
これではせっかくの強いカードが宝の持ち腐れ。とにかく使えそうなときは使うことが大富豪のコツです。
大富豪に慣れたら「ローカルルール」という勝ち方
今まで紹介してきたことが、大富豪の必勝法でありカードの出し方のコツなんですが、やはりそうはいっても大富豪が「2」をたくさん持っていたら勝てる確率は低くなってしまいます。
そこで、大富豪に慣れたら「ローカルルール」を一つや二つ周りに提案して取り入れてみてください。「8切り」はかなり定着しているローカルルールですが、「8切り」があるとないとでは勝てる確率や勝ち方に大きな差がでます。
「8切り」以外では、スぺ3返しなどがありますが、他にも私が面白くて使いやすいローカルルールを3つご紹介します。
11(イレブン)バック
11バックはその名の通り、数字の11である「J」のカードが場に出たら、次に出すカードの強さが反対になる、すなわちカードの数字がバックしていきます。
- 例)「5」→「7」→「10」→「J」→「9」→「3」
この例で言えば、「J」を出した際にイレブンバック発動し、強い数字が逆になり「3」を出した人が次のターンの親となります。
同じ数字4枚出しの「革命」と似ていることから、「プチ革命」と呼ばれることもありますが、発動条件は「J」1枚でOK。次のターンからはまた元通り「2」が最強となります。
5とばし
5とばしは友人が教えてくれたローカルルールで私が好きなルールです。
5とばしは、「5」のカードが出たら、その次の順番の人はスキップされてカードが出せないルールです。「UNO」の「S(スキップ)」と同じ役割をする5とばし。
隣の人は順番を飛ばされるので、ちょっとした言い合いになるのが面白く、戦略的にもゲーム的にも楽しめます。
9リバース
9リバースは、その名の通り、「9」が出たら今度は順番が反対周りになります。時計回りで進んでいれば反時計回り、反時計回りの場合は時計回りになります。
これも「UNO」の「R(リバース)」と同じ役割をします。出そうとしていたカードが出せなくなったりと戦略が狂うことでゲームの行方が分からなくなります。
まとめ
- 大富豪の面白さは、うまくない人でも勝てる「運」的要素と頭を使って勝つことができる「戦略」的要素のバランスにある。
- 大富豪の勝ち方で一番大切な大前提は、相手よりも早くカードを減らすこと。そのためには相手に「パス」させる必要がある。
- 大富豪の必勝法は「自分が親であり続ける」こと。そのためには「カードの出し方」が重要になってくる。
- 「90%勝てるカードを吟味する」ことが大富豪で勝つためのコツ。狙いを絞って親になる確率を上げる。
- 大富豪でやってはいけないカードの出し方は、ペアを崩すことと強いカードを「使い切る」もしくは「残しておく」出し方。
- 大富豪で勝つ確率を上げる他の方法は、ローカルルールを利用すること。11バック・5とばし・9リバースがオススメ。
いかがだったでしょうか。大富豪の必勝法は「自分が親であり続けること」でした。90%勝てるカードを吟味して出すというコツをつかんで大富豪となり、みんなの注目を集めてくださいね!
「自分はカードを出して、相手にはパスをさせる」
「相手にカードを出させずに、自分がカードを出せるようにする」
ごもっともです。しかし、多くの人は更に次の事も出来ていません。
「相手が何らかのカードを出してきても、自分もカードを出せるように準備する」
例えば、初手で555を出してしばらく経過し、ゲームの後半に入ったら親を取った相手が444を出してそのまま流してしまった。といったケース。
近年のプレイヤーは初手で「自分はカードを出して、相手にはパスをさせる」を意識するあまり、多い枚数の組から優先的に処分される傾向にあります。
その結果、ゲーム後半では手札の全てが1枚組でのみ構成され、自ら守備範囲を狭めてしまっているのが現状です。
仮に多い枚数の物から出すのがトレンドだとします。
そうすると相手も当然3枚組から優先的に出したがりますから、自分が親の時は1枚組から処分すれば手札に3枚組を温存しておけます。
このトレンドでは、ゲーム前半では子は1枚組を出せないのも同然ですから、親の時に1枚組から出すと対策できます。
そういうわけで
「相手が何らかのカードを出してきても、自分もカードを出せるように準備する」
これをしておけば、結果的により早い経過ターン数で多くのカードを処分できるようになります。
「大富豪の必勝法は、自分が親であり続けること」
それが出来るほど強い手だったらそもそも苦労はしないと思います。「東大入試の必勝法は、高い知能を持って生まれること」と言うようなものではないでしょうか。「自分が親であり続けられるような形を作る」ということならその通りだと思いますが、最初から親であり続けることを狙うと強いカードを早々と使い切ってって自滅のもとになる危険が高いでしょう。
上の方が書いておられることとも重なりますが、序盤は大抵の人は見た目の枚数を減らすために2枚、3枚組から出してくることが多いですが、この出し合いにはあえて「参加しない」のは有効な戦術の一つです。特に9-Qぐらいの中位札は出しても手番は取れないことが多いので無駄遣いしない。それでバラ札の処理だけに専念する。こうしておくと、みんながペアや3枚組を使い切ったところで手番が取れれば、あとは弱い札でも2枚組に誰も対応できないので、ポンポン出して一気に上がるということも可能で、貧民や大貧民から革命無しでトップ上がりすることもこの方法なら夢ではありません。私も何度もこれで下克上しています。
「自分が親であり続ける」
「自分はカードを出して、相手にはパスをさせる」
余程強い手札でなければ、最初からこれを狙ったら高確率で雑魚札ばかり残って竜頭蛇尾に終わるでしょうね。序盤から強い札を惜しまずバンバン出してくる相手だったら私ならまず勝利を確信します。
・自分の出したいタイミングで出そうとする
・パスを多用して守りに入ろうとする
・強いカードの出し惜しみをする
むしろこっちの方が必勝法に近い。序盤は無理に親を取ろうとせず流れの中で要らない札(下位~中位のバラ札など)の処理に専念して、勝てる札を残したところで効果的なタイミングで親を取って一気に上がる。この方が確実に勝率は高いと思います。