大富豪には数多くのローカルルールが存在します。
7渡し、10捨て、11バック、12ボンバー、9リバースなどなど、聞いたことがないのもたくさんあってややこしそうですよね。
けれど、私はほとんどローカルルールを知りません(^^;というか知らなくても全然大丈夫です。
というのも、簡単なやり方と基本ルールさえ知っておけば、あとはやる人に応じて新しく1つ・2つのローカルルールを覚えれば対応できますし、経験から言ってルールが多すぎるとたいていみんなが嫌がります(笑)
この記事では、どこよりもわかりやすい・簡単な大富豪のやり方と基本ルールを紹介します。ローカルルール言っても、メジャーなルール3つ(革命・ジョーカー・8切り)を覚えておけば大丈夫です!
ではさっそく見ていきましょう!
目次
最初に覚えるべき大富豪の基本ルール
大富豪のやり方は「カードの強さ」「カードの出し方」「ゲームの流れ」がわかれば大丈夫。どれも慣れれば簡単なので、流れを追いながら一つずつ見ていきましょう。
カードの強さは3が最弱、2が最強、ジョーカーは万能で2より強い
大富豪のカードの強さはマークではなく数字で決まります。
一番強いのが2で、一番弱いのが3。下図のように右に行けばいくほど強いカードになります。
- (弱い)3→4→5→6→7→8→9→10→J→Q→K→A→2(強い)
そして、ジョーカーの扱いですが、ジョーカーは単独で出せば2より強い最強のカードとなります。
- (弱い)3→4→5→6→7→8→9→10→J→Q→K→A→2→ジョーカー(強い)
※ジョーカーは単独では2よりも強い上、複数枚出すときは他の数字カードの代わりとして使える万能カードとなります。例として、10の数字カード二枚=10の数字カード一枚とジョーカー一枚というような使い方ができます。
ここまでは理解できましたか?それでは、大富豪のやり方とゲームの流れを見ていきましょう。
大富豪のやり方・ルールとゲームの流れ
まずジョーカー含むトランプ53枚を全員に均等に配ります。※大富豪は遊ぶ人数の融通は利きますが、少なすぎず多過ぎずの4人~7人くらいまでがベストです。
配り終わったら輪になって、ジャンケンをして勝った人から場にカードを出します。
大富豪のカードの出し方
最初のカードの出し方は一枚だけでなく、数字が同じであれば二枚・三枚と複数出すことができます。その場合は次の人も最初の人が出したのと同じ枚数のカードを出さなければなりません。
例えば最初の人が、「4」のカードを二枚出したとしたら、次の人はそれより強い数字のカードを二枚出す必要があります。この場合、次の人は二枚セットで「5」以上であればOKで、「6」を二枚、「7」を二枚でももちろんOKです。
つまりカードの出し方としては次のようなルールになります。
- 前の人が出したカードより強いカードを出す
- 前の人が出したカードと同じ枚数のカードを出す
最初に出す人は、なるべく弱いカードから出すようにしましょう。大富豪は一番早く手持ちのカードがなくなった人が勝ちのゲームなので、最初に強いカードを出し過ぎてしまうと最後に上がれなくなってしまうからです。
大富豪のゲームの流れ
最初にカードを出した人から時計回りに場に出されているカードより強いカードを出します。
始めのうちは出すカードがありますが、勝負が進んで、もし前の人が出したカードより強いカードがない場合は「パス」が出来ます。ちなみに「パス」の回数に制限はありません。
ゲームの戦略上、手持ちのカードが出せるのに「パス」することも可能です。例えば同じ数字のカードを二枚三枚まとめて持っているときは、相手が残り一枚の時にそのままにしておくことで有利になることがあります。
「2」や「A」などの強いカードが場に出ると、パスの回数が増えます。
他のプレイヤーが全員パスをして、再び最後にカードを出した人に順番が回ってくると、今度はそのプレイヤーが親になります。場のカードを流して、新たに親となったプレイヤーが最初にカードを出すことができます。
この流れを繰り返して、一番早く手持ちのカードがなくなった人が勝ち、すなわち大富豪になります。
大富豪では最後まで順位を争う!最下位が「大貧民」
この大富豪というゲームは、1位が決まった後も勝負を続けます。2位・3位と順位を決めていき、最後に残った一番ビリの人が「大貧民」となります。
次のゲームから「カード交換」のルールが加わる!
次のゲームから、大貧民の人は大富豪の人に一番強いカードを渡さなければなりません。反対に、大富豪の人は大貧民の人に「自分がいらない」と思ったカードを一枚渡します。
ちなみに大富豪の人が大貧民の人に渡すカードは必ずしも一番弱いカードとは限りません。例えば「3」が複数枚あれば、あえて「4」のカードを渡してもOKです。
渡すカードの枚数は、遊んでいる人数によって変わります。
3人で遊んでいる場合
1位 | 大富豪 | いらないカードを1枚、大貧民に渡す |
2位 | 平民 | カード交換なし |
3位 | 大貧民 | 一番強いカードを1枚、大富豪に渡す |
4人で遊んでいる場合
1位 | 大富豪 | いらないカードを2枚、大貧民に渡す |
2位 | 富豪 | いらないカードを2枚、貧民に渡す |
3位 | 貧民 | 一番強いカードを1枚、富豪に渡す |
4位 | 大貧民 | 強いカードを上から2枚、大富豪に渡す |
5人で遊んでいる場合
1位 | 大富豪 | いらないカードを2枚、大貧民に渡す |
2位 | 富豪 | いらないカードを1枚、貧民に渡す |
3位 | 平民 | カード交換なし |
4位 | 大貧民 | 一番強いカードを1枚、富豪に渡す |
5位 | 大貧民 | 強いカードを上から2枚、大富豪に渡す |
6人以上で遊ぶ場合は、上位2名が「大富豪」と「富豪」、下位2名が「大貧民」と「貧民」になり、真ん中の平民が増えます。
大富豪を盛り上げる「都落ち」
「都落ち」とは、大富豪がトップから陥落すると自動的に最下位の大貧民に成り下がるという恐ろしいルールです。
このルールによって、「都落ち」を狙って玉砕覚悟で大富豪を妨害する戦略もあります(^^;もしくは、大富豪のプレッシャーが嫌で、富豪当たりのポジションを狙うという戦略もあります。
何にせよ、立場がドラマチックに変化していく「都落ち」は大富豪にとって外せないルールです。
これだけ覚えればOK!大富豪のメジャーなローカルルール!
以上が大富豪の基本ルールとなりますが、大富豪には様々なローカルルールが存在します。その中でも、「これははずせない!」というメジャーなローカルルールをご紹介していきます。
革命(かくめい)
大富豪で外せないルールの一番手がこの「革命」。
革命は、同じ数字のカード4枚(スペード・クローバー・ハート・ダイヤ)が全て手元にあるときに発動できます。この革命が起きるとどうなるかというと、カードの強さが完全に逆転します。
- (弱い)2→A→K→Q→J→10→9→8→7→6→5→4→3(強い)
ただジョーカーは万能なので、革命後であっても一番強いカードとなります。
- (弱い)2→A→K→Q→J→10→9→8→7→6→5→4→3→ジョーカー(強い)
この「革命」によって、大貧民と大富豪の立場が入れ替わる瞬間がこのゲームの醍醐味です。
8切り(はちぎり)
大富豪のルールでは、弱いカードから強いカードを順番に出していくので、強いカードを持っていないとなかなか親になれませんが、唯一この「8」を出したときだけ場を流す(切る)ことができ、「8」を出した人が親になることができます。
この8切りによって、強いカードを持っていない大貧民などであっても、うまくカードを使うことによって次の回で大富豪になる可能性がグンと高くなります。
禁止あがり(反則上がり)について
「禁止上がり」とは、最後に出してはいけないカードで上がってしまうことで、出してはいけないカードは以下になります。
- 「2」のカード(革命中の場合は「3」)
- ジョーカー
- 「8」のカード
禁止上がりが適用されることによって、手元に残すカードに気をつけなければいけません。仮に例えば手持ちが「2」と「ジョーカー」の場合は禁止上がりとなってしまうので、上がった順番に関係なく大貧民が確定してしまいます。
また、「2」と「A」を持っていた場合であれば、「2」を先に出してから「A」で上がればルール違反にはなりません。大富豪は最後に残すカードが戦略上重要なので注意しましょう。
さらにレベルアップ!大富豪の公式ルールも紹介!
これまでのやり方は、大富豪を楽しむ上でのわかりやすい最低限のルールでした。ここからは、初心者から少しレベルアップしたルールをお伝えしていきます。
今から紹介するルールは、「日本大富豪連盟」の公式ルール。ローカルルールが氾濫する大富豪において、それらを厳選してルール化している組織なんだそうです(調べてみてはじめて知りました(^^;)
残りの公式ルールは以下の2つ。
- (スート)しばり
- スぺ3返し
そこまで難しくないので、すぐに覚えることができます!
(スート)しばり
スートしばり、もしくは単にしばりとも言います。スートとはトランプのマークのことで、場に出されたカードが連続して同じマーク(スート)の場合、以後次の親が決まるまでそのマークのカードしか出せないルールです。
ジョーカーを出すことでしばりは発動しませんが、しばりが発動した後でもジョーカーを出すことはできます。
スぺ3(すぺさん)返し
スぺ3返し、もしくはスぺ3と言います。
このルールでは、スペードの3のみ、単独では最強となるジョーカーより強いカードとして出せることができます。ただし、他のカードに対しては最弱なままで、あくまで単独のジョーカーが出た時のみに適用されるルールです。
大富豪のわかりやすいやり方のまとめ
- 大富豪はローカルルールが多く覚えるのが難しく感じるが、基本ルールがわかれば他のルールにも対応できる。
- 大富豪のやり方は、「カードの強さ」と「カードの出し方」と「ゲームの流れ」がわかれば大丈夫。
- 大富豪は最下位の「大貧民」まで順位を決める。カード交換や都落ちなどのルールが大富豪の面白さ。
- 大富豪に欠かせないメジャーなローカルルールは、「ジョーカー」と「革命」と「8切り」。革命は大富豪の醍醐味。
- 大富豪では、「ジョーカー」「2」「8」で上がると禁止上がりとなり、大貧民が確定してしまう。
- 大富豪には公式ルールがつくられており、その他に「しばり」と「スペ3」がある。
いかがだったでしょうか。ルールが複雑で難しいと思いがちな大富豪のやり方をできるだけわかりやすくお伝えしました。この記事を参考に、ぜひとも大富豪の楽しさを堪能してください!
コメントを残す