わけもわからずイライラしたり、わかっていたとしてもイライラが止められなかったりすることはありませんか?こんなにイライラするのって、病気なのかな?と思ったりするかもしれませんね。
イライラするのを抑えるためには、まず、その原因を知ることが大切です。感情は抑えようとしてもなかなか抑えられないものですし、あまりに抑えつけるとあなたの心や身体にダメージを与えてしまいます。
イライラする原因を根本から突き止めることで、あなたの生活が一変する可能性があります。今まで見聞きしたことがない考え方も入っていますので、イライラしやすい女性の方にとっては特に必見の内容です。それでは見ていきましょう。
目次
1.イライラの原因は「コアビリーフ」
人はそれぞれ独自の価値観を持っています。
- 約束の5分前には到着しておく
- 満員電車を降りるときはひと声かけてから降りる
- 職場では敬語を使う
- ネガティブなことは言わないようにする
こういった気遣いを日々の中で行っているかと思います。けれどもこの思いが強すぎるとイライラのもとになってしまうんですね。
例えば上に挙げた項目の後ろに「べき」という言葉をつけてみます。
- 約束の5分前には到着しておくべき
- 満員電車を降りるときはひと声かけてから降りるべき
- 職場では敬語を使うべき
- ネガティブなことは言わないようにするべき
すると、許容範囲が狭まった感じがしないでしょうか。こういったことを守らない人や反対のことをする人がいたら、イライラしてしまいますよね。
このように、「~するべき・~しないべき」といったような、自分が当たり前だと思っている価値観のことを「コアビリーフ」と呼びます。「コアビリーフ」とは色メガネのようなもので、人はそれぞれ違った色のメガネをかけて、つまり「解釈」をして物事を見ているのです。
ですので、出来事そのものではなく、出来事(敬語を使わない)と自分の解釈(敬語を使うべき)にズレがイライラの原因なのです。その解釈の度合(~するべき・~しないべきの強さ)が大きければ大きいほど怒りが強くなります。
「こんなにイライラするなんて、私、病気なのかな…」と悩まずに、まずは自分のこころのクセを知ることが大切です。
2.怒りっぽい人を理解できるようになる
自分の怒りの原因がわかると、相手の怒りの原因もわかるようになります。つまり、相手も「コアビリーフ」を持っているのです。自分の「~べき」が破られると怒りが出てくるのです。
そして怒りっぽい人は、その許容範囲が狭いのです。許せないレベルのことばかりなんです。もちろん、体調や環境や様々な要因が絡んではいますが、怒りっぽい人というのは数多くの強い「コアビリーフ」を持っていると考えてください。
イライラする原因は、特に女性の場合は体調面からくることもあるのですが、こういった価値観の問題から怒っていることは意外と知られていないのです。
3.怒りのコントロール方法がわかる
イライラの原因が「コアビリーフ」であることを先ほどお伝えしました。では、怒りをコントロールするにはどうすればいいのでしょうか。その一つは、「~するべき・~しないべき」をゆるめることです。
「怒り」と一口に言っても、絶対許せない怒りから、まあ仕方ないと感じる怒りまで様々です。その範囲を例えば次の三つに分けてみましょう。
- 許せるレベル…怒りレベル0~3 緑
- まあ許せるレベル…怒りレベル4~6 黄色
- 許せないレベル…怒りレベル7~10 赤
そして、あなたの怒りの中にはどのレベルが多いでしょう?何色が多いでしょう?
怒りを全く直すことは現実的には難しいので、どうすればよいかというと、このうちの「まあ許せるレベル(黄)」を増やしていくことが大切なんです。
例えば、時間までに到着しないことに対して、許せないレベルの怒りを感じていたら、その怒りを「許せるレベル」に変えていきます。
時間までに到着しないけど、連絡すれば遅刻してもOK。といったように、「~べき」を緩めていくことが怒りをコントロールする目標となります。
4.イライラを抑えるにはまず書くこと
では、自分のイライラの原因を知るために、そして怒りをコントロールする効果的な方法をお伝えします。それは「書くこと」です。最初にお伝えした通り、どんなことに怒りを感じているかを知ることが大切なのです。
自分の怒りの原因がどこにあるのかがわからなければそもそも解決策を見つけることができません。まずは自分の怒りを書き出して、「見える化」していってみましょう。
怒った場所
どんな場所で怒ったかを書き出します。家の中であったり、会社であったり、場所が違うだけでも自分の怒りの特徴がつかめます。日時も書いてみるとよいでしょう。
怒った内容
相手は誰で、どんなことをされたのかを書きます。中学英語のSとVのように、感情や憶測を交えず淡々と書いていきます。
怒ったポイント
事実のとらえ方は人それぞれです。あなたはその出来事に対して「どうするべき」もしくは「どうすべきではない」とかんじたのでしょうか。怒りの引き金と自分の思いを書き出してみます。
怒りの強さ
怒りを表現しづらいのは、怒りを大事のように扱ってしまうから。1~10の10段階のレベルで、今自分はどのぐらいのレベルにいるかを客観的に数値化してみてください。
このように、怒りを記録することで、自分の怒りを客観的に見つめることができます。また感情をクールダウンさせたり整理することができるのも書くことのメリットです。
このように書くことでイライラの原因を突き止める方法は、特に書くことにマメな女性にとって最適です。誰にも話さずにできる方法をぜひ試してみてください。
5.イライラする原因のまとめ
- イライラの原因は、個人の価値観である「コアビリーフ」と現実とのズレ
- 他人の「コアビリーフ」を知ることで、相手の怒りのポイントを理解できる
- 怒りのコントロールするためには、「許せない」を「まあ許せる」に変えていくことが重要
- イライラするときは、その時の状況や気持ちを書き出して客観視すること
お伝えしている通り、イライラする原因を病気ではないか?と疑う前に、まずあなた自身の「コアビリーフ」がどんなものかを確認してみましょう。女性の方は特にイライラすると感じることが多いと思いますが、心理的な負担が減れば、日常をより穏やかに過ごすことができます。
何事も目標が定まっていなければ対処の効果が半減してしまいます。その場で何とかしようと思わず、自分でイライラしない姿をイメージすることが大切です。
ですので、ここでは、どういった方向を目指すのかをきっちり押さえておいてもらえればOKです。怒りをコントロールする実践的な方法については別の記事でご紹介します。
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