適応障害の症状は仕事にマジメな人に出る!職場での対応方法と兆候を紹介!

「一億総ストレス社会」と呼ばれるようになって久しい現代社会。多かれ少なかれ誰もがストレスを抱えながら毎日を過ごしています。うつ病などの心の病に苦しむ人は後を絶ちません。

適応障害とは、強いストレス反応に対して様々な症状を起こしている状態で、まだうつ病ほど深刻な状態ではないうつ病予備軍と言われており、皇太子妃雅子さまのご病名として知られるようになりました。

この適応障害の症状は仕事にマジメな人に多く出ます。適応障害になりやすい性格をチェックし、職場での対応方法や症状が出るサインをこの記事で理解しておきましょう。

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適応障害とは?

「適応障害」とは、強いストレス反応に対して、身体的な不調、全身の倦怠感、精神的な不調などが現れている状態のことをいいます。

これとよく似た症状に「うつ病」がありますが、うつ病とはどういった点が違うのでしょうか。その違いを見ていきましょう。

適応障害の特徴

適応障害には以下のような特徴があります。

適応障害にはハッキリとしたストレス因子がある

ハッキリとしたストレス因子があること、これが「適応障害」の前提としてあります。原因となるストレスがなくても構わないのが「うつ病」です。

うつ病になってしまうと、ストレスがあろうとなかろうと症状が出てしまいますし、ストレスがあってもなかってもかかる人はかかるというものがうつ病とも言えます。

ストレスのかかる状況から離れれば、比較的症状はやわらぐ

そして、「適応障害」はストレス因子のある状況では「うつ病」のような症状を示すものの、ストレスのかかる状況から離れれば元気になります。

例として、上司との関係が悪くて会社に行くのが億劫だったとします。この時のストレス因子は「会社の上司」です。適応障害であれば、会社にいるときは症状が出るものの、会社を離れて家に帰れば元気になります。

それに対してうつ病は、ストレスのかかる状況から離れても元気になりません。すべてのことに関心がなくなってしまいます。

うつ病にかかる前段階の「うつ病予備軍」

こういった特徴から、適応障害はうつ病より症状は軽いものの、うつ病に進行する恐れのある「うつ病予備軍」という位置づけにあります。

適応障害の症状が出た段階でストレスに対処すれば、進行は防げますが、ストレスから離れると元気になるという特徴があるので、頑張りが足りないと思ったり、無理を押して仕事をしてしまうことが多いのです。

適応障害の症状とは?

適応障害の症状は多岐にわたり、身体的な症状もあれば精神的な症状もあります。また個人によって現れる症状はさまざまです。

どうなると適応障害だということは難しいのですが、適応障害の最大の敵であるストレス度のチェックリストを以下に載せてありますので、ご自身でどのくらいストレスを感じているかをチェックしてみましょう。

簡易ストレス度チェックリスト

次の各項目について、自分に当てはまるものをチェックし、描く1点として合計点(30点満点)を算出し、その点数によりストレス度の評定を行います。

  1. 頭がスッキリしていない
  2. 目が疲れる
  3. 時々鼻づまりすることがある
  4. めまいを感じることがある
  5. 時々立ちくらみしそうになる
  6. 耳鳴りがすることがある
  7. しばしば口内炎ができる
  8. のどが痛くなることが多い
  9. 舌が白くなっていることが多い
  10. 今まで好きだったものをそう食べたいとも思わなくなった
  11. 食物が胃にもたれるような気がする
  12. 腹が張ったり、痛んだりする
  13. 肩がこる
  14. 背中や腰が痛くなることがある
  15. なかなか疲れが取れない
  16. このごろ体重が減った
  17. 何かするとすぐ疲れる
  18. 朝、気持ちよく起きられないことがある
  19. 仕事に対してやる気が出ない
  20. 寝つきが悪い
  21. 夢を見ることが多い
  22. 夜中の1時、2時ごろ目がさめてしまう
  23. 急に息苦しくなることがある
  24. ときどき動悸をうつことがある
  25. 胸が痛くなることがある
  26. よく風邪をひく
  27. ちょっとしたことでも腹が立つ
  28. 手足が冷たいことが多い
  29. 手のひらやわきの下に汗の出ることが多い
  30. 人と会うのがおっくうになっている

1項目を1点として計算してみましょう。

  • 0~5点    正常
  • 6~10点  軽度ストレス(要休養)
  • 11~20点  中等度ストレス(要相談)
  • 21~30点  重度ストレス(要受診)

いかがでしょうか。適応障害で現れるストレス症状をチェックして今の状況を知ることができたと思います。つぎは、適応障害になりやすい人を見ていきましょう。

適応障害になりやすい人

同じことでも、ストレスを強く感じる人もいれば全く平気な人もいます。では、適応障害になりやすい人はどんな人でしょうか?

その前に、あなたが適応障害になりやすい人かどうかをまずチェックしてみましょう。

  1. 仕事好き
  2. 徹底的にやりたい
  3. 責任感が強い
  4. 義理を重んじる
  5. 頼まれると断れない
  6. 争い事は苦手
  7. 気が小さい
  8. 評判を気にする
  9. 極端なことはしない
  10. 目立つのは嫌
  11. 朗らかで明るい
  12. 熱しやすい
  13. 常識家
  14. 片づけ好き、きれい好き
  15. 几帳面

以上の項目にチェックがつけばつくほど、適応障害になりやすい人になります。

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これらはまさに「いい人」と呼ばれる性格傾向を刺します。仕事に対してマジメで頑張り屋さん。周囲からの評価はとても高いのですが、過ぎれば「自分を殺して頑張ってしまう」危険性も秘めています。

「まるで自分のことを言われているようだ」と感じた方は注意が必要です。

仕事にマジメで頑張り屋さんはなぜ危ない?

こういった方は、「いい社員」「いい夫(妻)」「いい親」を演じてしまいがちです。いい人であればあるほど、感情の取り扱いをおろそかにしてしまうことが少なくなく、適応障害に自分を追い込んでしまいがちです。

感情の取り扱いをおろそかにしてしまうとは、いったいどういうことなのでしょうか。そのポイントを挙げてみます。

感情を抑圧してしまう

仕事にマジメで頑張り屋さんは、イヤなことがあっても表に出さなかったり、頼まれると「イヤだ」と思っても断れない人が多いです。

状況の変化を恐れ、感情を押し殺してしまうことが続けばストレスはたまる一方です。

感情を感じないようにする

怒り、恐れ、喜び、悲しみ、不安、緊張、嫌悪、愛情など、感情には様々な種類がありますが、仕事にマジメで頑張り屋さんは、今自分がどんな感情かがわからないことが多いです。

感情を認めてそれを表現することを怠っていると、感情を感じる力が弱くなり、ただイライラしてしまったり、感情表現の穴埋めとして食べ過ぎたり、もしくは食べることを我慢してしまったりします。

「この仕事を仕上げてしまうまでは頑張らなきゃ」「今は忙しいから休憩できない」と自分の身体の声を聞かず、感情を抑え続けているとストレスは溜まってしまう一方です。

心当たりがある方は、一度ご自身の生活を見直してみることをおススメします。

職場の適応障害

マジメで頑張り屋さんほど、つらさやしんどさを感じていたとしてもそのことを黙ってしまったり、「自分が弱いせいだ」と考えてしまいがちです。

職場ではなかなか言いづらいことがあるからこそ、周囲の人たちがそのサインを見逃さず、適切な対応を取ってあげることが必要だと感じています。

では、職場に適応できていないサインについてまず見ていきましょう。

職場で適応障害が起こったときのサイン

会社勤めをしている人にとっては、一日のうちの最も多くの時間を共有しているのが職場の人たちです。以下のようなおかしな兆候を感じたら、早めに対応するようにしてあげるようにしてください。

  • 欠勤、遅刻、早退が多くなった
  • 仕事の能率が低下し、ミスが多くなった
  • 体の不調を訴えるようになった
  • 酒癖が悪くなり、酒を飲むと人柄が変わってしまう
  • 服装や身だしなみが乱れ、不潔になった
  • ささいなことで怒ったり、反発したりするようになった
  • 以前に比べて口数が少なくなった
  • 同僚などと話し合うことを嫌がり、付き合いを避けるようになった

こういった兆候が表れた時、どのように対応していけばよいのでしょうか。

職場で適応障害の人がいた時の対応方法

しばらく様子を見て、やっぱりおかしいと感じたら早めに専門の治療機関を受診することが必要です。

ただ、本人に自覚がなかったり、治療を受けることを拒否しているのであれば無理に勧めるのは逆効果です。

適応障害にかかりやすい人は、ストレスがあることをなかなか認めず、無理して頑張ってしまう傾向があります。また、みんなに迷惑をかけたくないと、周囲の反応、評価を気にして調子の悪さを隠してしまうこともあります。

では、適応障害の対応方法は以下の通りです。

まずは本人の話をじっくりと聞いてあげる

上記のようなことから、いきなり治療期間を行くよう指示するのではなく、まずは一対一で話し合える時間をつくってあげましょう。

「最近疲れているようだけど、大丈夫?」と本人の状況を尋ね、本人の話すことは否定したり受け流したりせず、共感的、受容的な態度で接するようにしましょう。

職場で提携している産業医、産業カウンセラーに相談するよう勧める

本人があなたの声に耳を傾けてくれそうであれば、まずは専門の相談窓口に相談してみましょう。

このときに、専門家の相談は仕事の評価に響かないことや調子を崩して働き続けて体を壊してしまっては元も子もないことを伝え、本人を安心させてあげてください。

いずれの場合も、諭したりアドバイスしたりせずに、話を聞いてあげるという態度を持ちましょう。軽い不調であれば、それだけでよくなるケースは多いです。

まとめ

  • 適応障害は強いストレスを受けた時に身体的・精神的症状がでる状態で、「うつ病予備軍」とも呼ばれる。
  • 適応障害は、はっきりとしたストレス因子があり、ストレス因子から離れると元気になる。
  • 適応障害は、仕事のために感情を押し殺してしまうようなマジメで頑張り屋さんがなりやすい。
  • 適応障害は、早目に対処すればすぐよくなるので、職場では体調や行動の変化に気づくことが大切。
  • もし適応障害になっている人がいたら、まず話を聞いてあげて、余計なアドバイスはしないよう気をつける。

いかがだったでしょうか。「適応障害」は、強いストレスにさらされると症状が出ることから、早めに気づき、適切な対応を取ればすぐによくなるものです。

あなたがマジメで頑張り屋さんであれば無理はほどほどに、職場でそのような人がいたら、まず話を聞いてあげるようにしてみてください。

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